山の名前は北岳。鬼が面山の北側にあるから『北岳』でしょうね。南には『南岳』もあるし。近くに鬼が面山より名の知れた浅草岳があるだけに、『浅草岳の北岳』というイメージが大きいですね。ま、浅草岳も鬼が面山も一つの山と見るべきでしょうけど。そんな北岳にムジナ沢と杉村沢の間にある尾根を登り、ムジナ沢を滑って下りてきました。
日程: 2019年4月14日(日) 天気: 薄曇り ジャンル: 山スキー エリア: 越後山脈 浅草岳 メンバー: T世 コースタイム: 浅草山荘(7:00)⇒910m稜線(8:30~40)⇒1262m(13:20)⇒北岳(11:00~25)⇒浅草山荘(12:35) 登山口情報 浅草山荘の駐車場に停めました 浅草山荘は営業していませんでした 温泉: 神湯温泉(700円) 各種割引あり 食事: 南魚沼市 ラーメン専門店328みつや |
前日は関田山脈の花立山へ。湯之谷の道の駅まで移動して車中泊です。5時に起きて出発。道中は豪雪地帯ですが、4月半ばにしてはあまり雪は多くない印象。今日のルートは雪つながってるか不安になりますね~
6時半頃には浅草山荘に着きました。大自然館へ様子を見に行くと、止まってたのは数台のみ。時間が早いから少ないのか、天気が微妙だから少ないのか…?守門黒姫へと向かう橋のたもとにも1台あり。浅草山荘には先客ナシ。ちなみに、浅草山荘は営業していませんでした。
浅草山荘の裏手の斜面に取り付き、しばらく林道を絡めながら進みます。昨日のトレースが残ってます。が、恐らくムジナ沢経由の浅草岳でしょう。引き込まれないよう注意しながらも、トレースを追随。ムジナ沢へと向かうトレースを離れて、目指す尾根の裾にある三角斜面へ。途中の沢筋は水流が出てるところもあったけど、斜面は北向きなので雪はバッチリでした。
営業してない浅草山荘から始まり
浅草山荘の裏手の斜面に取り付きます
ひと登りして浅草山荘
苦しそうなブナがありました
尾根に向けての三角斜面 雪が良ければ楽しそう
高度を上げると守門岳が際立ってきました
尾根直下
急な斜面を登って尾根に上がります。天気は薄曇り。予報通りな感じ。天気が下り坂なのは間違いないので、早めに動くのが吉でしょう。2,3日前に降った新雪、登山口あたりは少なかったけど、登るにつれ増えてきてズブズブ状態です。滑りは今日も大変そうです。あと、雪庇の付け根の割れ目が新雪に隠されてるかもしれないので要注意。
浅草山荘から尾根に上がるまでで、標高差の半分近くを登りました。しかし、距離にしてみると4分の1も進んでないみたい。ここまでは標高差との勝負、ここからは距離との勝負だな~。尾根は雪庇に気を遣う場面も少しありますが、概ね歩きやすいです。登り下りも少しだけ。滑るとなると快適ではないかな~。時々良さそうなところがある程度でした。
歩いても歩いても北岳が近付いてきません…。そうはいっても、浅草岳に登るより近く、標高も100mほど低いはず。気分的なものも大きいのかも…。天気は薄雲が厚くなったり、薄くなったり。シラーッとはしてるけど、視界は良好です。目立つのは背後の守門岳と、右手の毛猛山塊ですな。景色を楽しみながら歩くのですが、途中からだいぶうんざりモードになりました。
尾根から見て北岳の正面の斜面にシュプールが付いていました。そのシュプールはムジナ沢へと消えています。登りのトレースもありました。ムジナ沢経由で登って下ったみたい。ムジナ沢へと続く斜面は気持ちよさそうです。雪が良ければですが…。1252mあたりからは尾根も広がり、快適に滑れそうな斜面になりました。雪が良ければですが…。
尾根に上がると常に背後に守門岳
北岳へと続く尾根
雪庇のひび割れと守門
時々感じの良いブナが
毛猛山塊 興味はあるが険しそうだ
嘉平与ボッチと前岳かな
守門岳の距離がだいぶ遠くなってきた
北岳がやっと近くなってきた 正面の谷にシュプールあり
快適尾根歩き!
嘉平与ボッチと前岳も近づいた 斜面に滑った跡がいくつかありました
北岳山頂は大展望!奥只見の山々の眺めが素晴らしいです。越後三山はひときわ立派です。不満があるとすれば、鬼が面の崖が見えないこと。浅草岳からは大迫力の崖が見えるけど、北岳は湾曲している中ほどにあるため、角度的に崖が見えない…。風は少しあるけど、気になる程度でした。
最後の登りです
北岳山頂より 鬼が面山
こちらは浅草岳
向こうの山々は越後三山
粟ヶ岳の方?
山頂部の登ったところを下りるのは微妙。直下の斜面を滑ることにします。昨日のトレースをパクらせてもらいました。昨日の3本のシュプールは、規則正しくきれいな弧が描かれてます。そのへんもパクれたら良かったけど、雪がズブンズブンでまともに滑れません。ひと滑りだけして尾根に逃げました。尾根は雪がベタついて板が走らない…。2名の登山者とすれ違います。
この先も昨日のトレースをパクってムジナ沢へ滑り込むことにしました。斜面、ロケーションとも申し分ないのですが、やっぱり雪はグズングズン。快適には程遠い滑りです。谷底まで下りると、前岳からのシュプールが合流して賑やかになりました。予想通り谷底まで下りたら、滑りは終わったも同然で消化試合。
雪が少ないから下の方は高巻くんだろうなと思ってたら、やっぱり早めに高巻き開始となりました。消化試合の谷底滑りよりも楽しくない、斜面の延々トラバースです。これが結構長く辛い。雪が締まってればトラバースもはかどるけど、ズブズブなのでトラバースの高さをキープできません。これなら登った尾根を滑った方が楽だったかも…?でもまあ、違うルートで降りる方が、探検的な楽しみは大きいです。だいぶしてから登りトレースと合流し、長い長いトラバースはオシマイ。無事、浅草山荘に下山です。
ムジナ沢
温泉は神湯温泉へ。割引込みで600円。とくに格安ってわけではないけど、設備が充実しているので割安感はあります。とくに時間がある時なんかはいいかも。今日は帰るので時間はそんなにありませんが、そこそこのんびりしました。
午後の3時とか4時とか食堂が開いてない時間帯。以前入って美味しかった『みつや』に行ってみます。美味しかったけど、前回の方が美味しかったような…。このパターンはよくあるパターン。