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五色ヶ原から針ノ木谷 紅葉トレッキング朝の五色ヶ原テン場
10時の平ノ渡し船に乗ろうと思うと、コースタイムを逆算さると6時には出ないといけないのか・・・。不本意だったが朝4時起きに。明るくなるまで寝袋から出ない主義なんですがね。普段なら起きてから出発までに2時間あればお釣りがくるけど、今朝は寒いせいか時間を食ってしまった。まあ、10時の渡し船に乗れなければ12時になるだけのこと。針ノ木谷の中ならどこで泊まっちゃえばいいわけだし。
昨日の雲はどこかに行ってくれて、朝から気持ち良く晴れ上がりました。晴れ上がったぶん冷え込んで、木道には霜がビッシリと付いております。これ歩けるのかなあ・・・?以前、霜が降りた雲の平の木道でひっくり返って、手を擦りむいた記憶が蘇ります。ただ、五色ヶ原の木道には親切に横桟を打ってくれてるので、それを利用して無難に歩くことができました。霜はある程度摩擦があるけど、テカテカに凍ってるとこはオッカナイですな。
五色ヶ原ってこんなにいいとこだったっけ・・・。五色ヶ原越しに見る立山や針ノ木岳などが素晴らしかったです。もちろん五色ヶ原そのものも。すぐに降りてしまうのがもったいないくらい。ところが、すぐに降りることができません。木道のうちはまだよかったけど、木道がなくなると手強くなります。雪融け水が登山道一杯に凍り付き、大変なことになっていました。氷はツンツルテンだし、氷が割れたら下はぬかるみ。素晴らしいロケーションの中を、大半は足元を見ていたような気がします。
五色ヶ原の台地から下りベースの尾根道に出ると、氷も雪も消えて普通の道になりました。それと同時にペースも普通のペースに戻ります。周囲は灌木となりますが、このへんも例に漏れず紅葉の出来はさえません。全部枯れたようになってしまってます。ちゃんと紅葉していれば、雰囲気の良い尾根なんですけどね。
2時間かけて刈安峠に着きました。手間を食ったわりにはコースタイムと同じ時間だ。コースタイム甘そう。刈安峠から平ノ小屋までは1時間半。まだ8時過ぎなので余裕かな。刈安峠から下はブナの巨木がニョキニョキ生えています。ブナの色付きは3分といったところでしょうか。枯れた感じはないので、順調に色付いてほしいところです。
平ノ小屋には9時過ぎに着いてしまいました。船の待ち人が1名。この方も針ノ木谷に入るようです。一気に今日針ノ木峠まで行くようです。お疲れ様です。その他に黒部ダムに向かう人が2人いました。家で凍らせてきたビールが昨晩1本破裂してしまったので、平ノ小屋で調達しておきます。ビールを買いに小屋に入ると留守。玄関に「飲み物代はこちらに・・・」とお金の入ったカゴが置いてありました。不用心というか何というか・・・。
船着き場に行くのに崩れた斜面がありました。新しい感じだったので、数日前に起きた地震の影響かもしれません。渡しのおにいさんは3年前とは別人?平ノ渡は3回目かな。船で黒部湖渡るのは気持ちいいです。対岸に着くと長〜い登りが待ち構えてます。すぐそこの針ノ木谷に入るのに、何故こんなに登る必要があるんかいな・・・と思いたくなるほど。平らなトラバース道になると針ノ木避難小屋。扉のない筒状の小屋でした。田舎の駅の待合知るみたいなイメージです。ここらへんにも新しい崖崩れがありました。 針ノ木谷は明るい谷です 登山道はしばらく左岸を高巻いたあと、やっと谷に降りてくれました。主に左岸の段丘みたいなところに道が付いています。振り返ると立山が見え、谷自体も明るくて気持ちいいです。一回目の渡渉点には立派な橋が架かっています。しばらくで南沢出合。ここに南沢の方から歩いてきた人がいた。船に乗っていた人ではないので、謎。
南沢出合で2回目の渡渉。1回目は立派な橋が架かっていたのに、これ以降は自力の渡渉となります。T世さんはここで沢靴に履き替えます。ボクはアプローチシューズのまま。飛び石を試みるも、着地の石がヌルヌルで滑ってしまい、左足が半濡れ。次の渡渉も飛べる距離に石はあったけど、いかにも滑りそうで、滑った時のリスクが高そう(深い)。なので、浅いところを「ミズスマシ戦法で駆け抜けることに。ここで両足とも少し濡れてしまった。ま、濡れることは覚悟していたから仕方ないですな。
しばらくで高巻き道となる。この高巻き道が数年前に船窪小屋が整備して復活させた針ノ木古道。この高巻き道が大高巻きで、約1時間ほど谷に戻させてくれなかった。かなりウンザリ・・・。沢靴持って来ていれば沢通しに行ったと思うが、行ってないのでどんなもんだかは不明。次回来ることがあれば、そうするつもりです。
高巻き終了点は奇岩や絶壁のあるロケーションの良いところだった。ここで3人組とすれ違った。高巻き中にも2名とすれ違った。体育の日の3連休でこの入込み。多いか少ないか・・・?この先も何度か渡渉を繰り返し、船窪への分岐となります。この対岸にテン場候補地があった。
ここから上流は昨年の秋に来ているので記憶あり。もう少し上流に「これぞテン場!」っていうテン場適地があったはず。そこまで行ってみることに。多分ここだったかな・・・ってとこに着くが、イマイチしっくりこない。昨年はもっと平らで広かった記憶が・・・。今年は雨が多かったからなあ。船窪分岐まで戻ることにした。すると船窪方面から人が降りてきた。上流のテン場に行くというので、ここで泊まることにした。見覚えのある人だったなあ・・・。
マキは豊富。さっきのところには焚火跡があって、マキは少なそうだった。マキはカラカラに乾いていて、すぐに着火。火の回りも早い。今日は汗をかいたのでビールが旨い!今回は宴会メインではないので酒とつまみは少ないが、それでも焚火があるとヒマを持て余すことなく時間が過ぎていく。焚火はヒマつぶしだけでなく、暖房としても威力を発揮する。この寒い中、夕飯も朝メシも外でできたんだから・・・。人通りがあるといけないので、テントを張ったのは4時前になってから。8時ぐらいになってテントに入った。
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