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赤禿山北斜面&高浪の池 山スキー登りの尾根
2012年の赤禿山 2011年の赤禿山 2010年の赤禿山 2009年の赤禿山 2008年の赤禿山 4年連続の赤禿山。今シーズンは平岩起点の新しいルートを3つ歩いています。@大網から真那板山 A大所から一難場山・蒲原山 B木地屋から一難場山・蒲原山 @とBが新たに定番に加わりそうな感じです。このエリアの元祖定番である赤禿山もマンネリ気味になっていたので、いつものルートにバリエーションを加えてみることにしました。
秋にいい感じだった高浪の池。雪が積もっている時はどうなんだろう・・・?ピクニック系で高浪の池に行ってもいいんだが、どうせなら近くにある赤禿山を絡めたいところ。夏中から入るとか、北東尾根を登ってみるとか色々考えたけど、今回はこのルートに落ち着きました。とりあえず行ってみて、そのあと改良版ということで・・・。
3日間冬型になり、平岩周辺も未明までは雪だったみたい。山之坊に到着する頃にはすっかり晴れてくれました。除雪終点には先客ナシ。雪壁の高さは前年並みか。昨年はガイドツアーやら一般客やらで賑わったけど、今日は一日誰も赤禿山には入らなかったみたいだった。
大峰峠付近にある小屋。赤禿山の雪の量のバロメーターになっている。今年は2月に雪が降らなかったので、屋根の雪はいったんなくなったみたい。2009年が極端に少なかっただけで、あとの3年は似たり寄ったり。1月末に来たらもっと多かったのかなあ・・・?
林道の途中まで昨日のものと思われるスノーシューのトレースがあった。林道の途中から最短で尾根に登るルートに向かって行ったようだ。ボクらは帰りがあるので大峰峠までトレースを付ける。この天気、林道を歩いているだけで気持ちが良い。
尾根に出ての楽しみは明星山。赤禿山のセールスポイントだ。逆にそれ以外の展望には恵まれていない。樹林の合間からは白馬乗鞍岳や雪倉岳など北アルプスが見えるが、開けたところがないのでスッキリとは見えない。後ろの海谷の山々は逆光になっていて霞んでしまう。そのぶん明星山のインパクトが強力すぎ。 明星山登場! このあたり登ってて気持ちいい! 展望といえば、今のところ埋まってくれるこの杉の植林地。滑るコースに影響はないけど、赤禿山は滑るよりもこの尾根を登ってる時の方が気持ちいいだけに、興ざめになるだろうなあ・・・。アケビ平みたいになってしまうのか・・・?とっとと伐採して雑木林に戻して欲しい。
で、今回のルートなんですが、登りはこの尾根をはずせなかったわけです。気持ちがいいので。なので、山之坊をスタート&ゴールにしました。高浪の池まで行ったとしても、クロカン気分で山之坊に戻ってくればいいこと。コンセプト的には晴れが約束された日でないと、辿る意味のないルートでもあるのです。
昨年は問題なく履けていたブーツが、何故だか今年は全く合わなくて激痛で歩けない滑れない・・・。たまたま古いブーツのインナーが合ってくれたので、山に行くことはできていた。メーカーまで行っていたインナーが戻ってきて焼きなおし、今日は再々チャレンジだった。保険のため古いインナーも持ってきていたが、今度は大丈夫だった。ブンリンさん、今度は大丈夫でした。
2時間半で赤禿山山頂。朝はキリット冷えたけど太陽が当たると暑い。今日も山頂ビールが旨い!尾根に出た時は海側は雲が多かったけど、ほとんど晴れてきたようだ。今日なべくら高原に行っているT世さんの話では、午前中は雪だったそうな。さすが千曲川流域、最後まで雪の残るエリアだ。午後はスカッと晴れたみたい。
山頂で今一度ルート確認。山頂から北西方向のマッタリした斜面を滑る予定。で、適当なところで右の尾根を乗越して、高浪の池の方へと滑りこむ。858mの標高点を目安に考えていた。上から見ても858mはわからないだろうけど・・・。800m弱の林道がわかれば保険になる。
ということで滑ります。最初はほどよい樹間のブナ林。北西面なので軽いパウダー保存。底なしでも底ありでもない、板が良く走るとても滑りやす雪だった。斜面は階段状で、いいタイミングで台地になる。3本目、ブナ林を調子よく滑ってたら急に視界が開け、杉の植林地に。そして、目の前に明星山がドカ〜ン!予想外だったし、あまりの近さに「ワァー!」と声が出てしまった。
杉の植林といっても疎らだったので、ここも気持ち良く滑ることができた。雪もバッチリ。そして、右の尾根が斜面みたいになってきたところで尾根に乗って、東側がどうなってるか見てみる。斜度は急だがツルっとした斜面が落ちていた。滑りたい気もあったが、気持ち悪いのでやめとく。
858mと思われる地点まで降り、そこから樹林帯を滑り、斜度が緩くなったさっきのツルっとした斜面に入る。真っ白できれいな斜面だったけど、向きが東。途端に重重。ヒエェ〜。パウダーから極重へ。さすが低山里山です。沢沿いに滑り、斜度が緩くなったら雪原になった。振り返ったら荒々しい赤禿山がいた。
斜度のない雪原を低い方へと滑って行くと、西洋風のヒュッテみたいな建物が立つ高浪の池のほとりへ。もちろん雪に埋まってますが・・・。明星山をバックに、なかなか感じの良い建物でした。ピクニックに最適な場所。ここでビールだったかなあ・・・。
高浪の池からはいったん東の低い尾根に上がる。展望が良いかもしれないと思って上がったけど、展望はよくなかった。池を回り込むようにした方が良かったかも・・・?次回はそうするべ。尾根からノーマルルートの滑降終了点が見える。ダラダラと下っているのでシールのまま滑る。でも、距離があったのでシール取ってもよかったかも・・・?次回はそうするべ。でも、面倒かな。微妙なとこだ。
最後はいつものように林道を登り返し、大峰峠から滑って山之坊へ。午後2時すぎ。ゆっくり1日コースだな。登って滑るだけだとアッという間に終わってしまうので、メニュー的には腹八分くらいのちょうど良い行程かも。新しいトレースはナシ。今日の赤禿山はボクたちだけでした。みんな「てれまくり」に行ってるのかなあ・・・?なわけないか。
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