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大渚山 山スキー(大草連より往復)
今年も懲りずに大渚山。大渚山は5度目になる。最初は熱湯からの往復。2度目と3度目は小谷温泉から湯峠経由で登り、大草連へ滑降。4度目は大草連からの往復。そして今回も大草連からの往復で臨んだ。お気楽のはずだったが、昨晩降った雪は予想をはるかに超える量。トレースを追っていると途中で先頭に追いつき、そこからはラッセルになるが、深くて重い雪にテレマークでは戦力にならない・・・。結局山頂に着いたのは2時過ぎ、下山は4時となり、お気楽どころではなかった・・・。でも、景色はよかったなあ・・・!
仕事を終えて朝6時半に帰宅。急いで準備して、集合場所の松川道の駅へ。安曇野も数センチの雪が積もり、高瀬川の堤防道路もテカンテカン。ただでさえ遅い出発なのに、さらに遅くなりそう。たくさん降ったかと思った雪だが、白馬あたりの新雪は5センチくらい。あまり安曇野と変わらない。しかし小谷村に入るといきなり新雪30センチくらいに。大草連あたりはモコモコであった。ついそこまで晴れていたのに、小谷温泉方面に曲がってしばらくで小雪となる。
大草連集落のてっぺんの駐車スペースには既に先客2台が。仕方なく一段下に止める。新雪は50センチを超えていると思われる。ありがたや〜ありがたや〜と思いながらトレース使わせていただく。通常は段々畑みたいなところを登っていくが、トレースは杉林の中へ。もちろんトレースを追ったほうが早いに決まっているのでついて行く。
林道まで登ってきたが、トレースはそのまま上に向かっている。通常は林道を東にトラバースして牧場のような平原を詰めて山頂へと向かうのだが・・・。う〜ん、チョイと悩むなあ・・・。最初の急斜は気になるが、そのまま尾根を詰めれば山頂だし、新しくトレースをつけるよりも早いだろうと、ここもトレースを追うことにした。最初の急斜はかなり強引に登ったとみえる。よくこんなところをスキーで登ったなあ・・・と関心。ツボ足で登っていたらもっと大変だったかもしれないが・・・。
こ急斜を登り切ると、尾根はいったん穏やかになる。そして再び斜度が増すあたりで先頭に追いつく。先行者は2名。多摩ナンバーと奈良ナンバーだが、仲間のようだった。ここまでご苦労様でしたと先頭を交替するが、なにしろ雪が深くて重い。ストックは1m以上埋まってしまうくらい。このくらいの深さになってしまうとテレマークは不利。スキーの先っぽが出てこない。手で太ももを持ち上げて必死で先端を出すが、スピードは遅いしすぐに疲れてしまう。板が太いぶん、ひとたび雪に潜ると出すのが大変だ。やっぱり深雪と急傾斜はアルペンのもんだなあ。ウチのメンバーでラッセルを交替していたが戦力にならない・・・。自分たちがラッセルすると遅くなるし、かといってしないわけにもいかない。複雑な心境であった。結局はこの先もこのお二人が大半をラッセルしてくれたような・・・。すみませんでした、ありがとうございました。
登るうちに天気は緩やかに回復。だんだんと北アルプスの雲も取れてきた。でも、ここより日本海側の雲はしぶとく、なかなかスカッ晴れにはなってくれない。雨飾山は見えないだろうなあ・・・。と思っていたが、山頂について反対側が見えると、雨飾山がデ〜ンと座っていた。ひととおり景色を楽しんで写真を撮って、一段下の風のない雪庇の影へ移動してまったりする。ビールが美味かった!
しばらくまともに雪が降ってなくて、いっきにドバッと雪が積もった。弱層がないわけはない。ピットを掘ると50センチくらいのところに弱層。緩斜面で掘ったので危険度はあいまい。まあ、無難に右よりの樹林の際を滑りましょう!斜面に飛び込む。重くて深い!横向きになって止まってしまった。体勢を立て直してふと横を見ると、20メートルくらいにわたってクラックが入った。下に樹林がなかったら流れるのかなあ・・・?あとでお二人に聞いた話だが、お二人の滑ったところは雪崩れてしまったとか。
不用意に先に滑り降りたお二人のトレースにつられて、牧場(?)末端の林道を通り過ぎてしまった。登り返せばすぐだったが、まあいいかと思いまたまたトレースを追った。しかし、杉林を縫うようにトラバースし、時には登りも・・・。ここは素直に林道に戻ったほうが正解だったかもしれない。最後は段々畑で遊んだが、逆に重い雪に遊ばれてしまい疲れただけだったかも。
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