妙高前山 滝沢尾根 山スキー
妙高の前山は人気のスキールート。スキー場トップから400mチョイ登れば約1000m滑れるんですから!お得感満載ですね。滑るのは赤倉観光リゾートスキー場の南隣にある滝沢尾根。滝沢尾根のまたすぐ南は池の平温泉スキー場。滝沢尾根もスキー場になっててもおかしくないような…。よくぞ山スキーのフィールドとして残ってくれました。 ) 滝沢尾根は上部はダケカンバの疎林で、その下はずっと感じの良いブナ林が続きます。斜面の向きも東でブナにも守られ雪質もわりあい良いことが多いです。しかもお手軽で良いとこだらけなんですが、人が多いのがタマニキズ…。条件の良い日なんて、ほとんどゲレンデのコース外みたいな感じです。昨年はこれにウンザリして二度と前山は行かないと思ったのでした。個人的には前山は相性良くないです…。
そう思いつつも翌年に当たる本日また来てしまったのでした…。予報が悪かったので、前山にしとくか…って感じで。前山なら少々天気が悪くても安心感あるし、短い登りでたくさん滑れるし、はずしても悔しくないし…。ところがフタを開けてみれば快晴の一日!捨て駒的な前山じゃなくて本命の山に行く絶好の天気でした…。晴れてうれしいんですけど、悔しい気持ちもあって複雑…… 前夜は8時間近くに及ぶ宴会。ダラダラと準備して遅めの出発。スキー場のトップでY澤チーム(3名)と合流して総勢8名に。すでに何チームかは山に入っているはず。昨シーズンの滑り納めで初めて一緒に行ったウタちゃん先頭で歩き始めます。歩き始めのブナ林は立派で好きなんですが、すでに標高1500mを越えているのですぐに終わってカンバ林に。
先行チームに追い付いたり、後続チームに追い付かれたり、今日も前山は大盛況の様相です。ウチのメンバー8人も他チームと入り乱れながら歩きます。滑るところが残っているか心配になりますね…。極上の雪を滑りたいというより、極悪の雪を滑りたくないという気持ちです。周囲のお客さんを観察していると山ヤさん風の人はごく一部。ほとんどがスキーヤーorボーダー。ゲレンデからそのまま飛び出してきたような感じです。
前山は前山というだけあって下界との間に山はなく、下界の展望がすこぶる良好です。上越の平地や日本海の見え方がいいですね〜。他の山の展望としては関田山脈や斑尾など、見た目はパッとしない山が主になります。今日は天気が良かったので、真っ白な屏風の越後山脈も見えていました。妙高本体や外輪山に阻まれて、南西北側の山は見えません。妙高本体にしても神奈山からの方が見栄えがいいですね〜。
山頂も賑わっていました。狭かったら大変です。広くもないんですが…。あまり落ち着かない山頂なので、準備して、そこそこ休憩したところで滑り出します。最初の尾根滑りは当然ギタギタ。ポコからの下りもギタギタ。それでもまだ雪が柔らかくて、思ったよりもマシな雪でした。昨日も日当たりがあったようなので、モナカ等悪雪を懸念してましたので…。
尾根が台地状になり広くなりますが、縦横無尽にシュプールが付けられています。雪が重くて大変…。昨日の大渚山は直滑降でも進まない重さでしたが、今日は暴走系の重雪です。ターンを1つ飛ばすとどんどん加速して制御不能に陥ります。テレマーク無理…。アルペンで滑っても体が板においていかれます。
中間あたりのブナが良い感じのところで休憩です。天気が良くて風もなく、暑くも寒くもなく快適そのもの。滑りが修行なのと正反対です。この先は斜度が緩み、雪も緩み、さらに厳しい修行になるんだろうと滑り出すと、テレマーク可のまずまずの重雪。新雪なのに上より下の方が滑りやすいのも珍しい…。最後はちょっと行き過ぎたかと思ったけど、うまく渡渉点に戻るトレースに乗れました。直で急斜面を降りるより楽だったりして…。あとはカニさん歩きを交えながらスキー場に戻ってオシマイです。ゲレンデは天気が良くてカタカタになってました。ゲレンデ短くて助かりました。
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